教育実習申送頁(ももくへ)←役者紹介へ戻る

2週間の教育実習をしてきました。
これから教育実習をする方に少しでも役立てばと思い、
かなり拙いですがコメントなどを載せておきます。

何よりも、教育実習をすると授業観が変わります。いかに「授業をする」ということが大変かがよくわかるし、「人に教える」ということが難しいかを身を以て体験できます。また大変ながらも頑張って授業準備をすればそれだけのものが生徒から返ってくるので、努力をした分だけ得られるものは大きくなる、という体験もできます。

正直最初は教育実習なんて2週間も面倒でやっていられないと思ったのですが、実際に終えてみると教育実習以外では学べないようなことがたくさんあり、嫌々ながらも行って良かったと思いました。時期的には大学院入試直前なので受験をする人には辛いですが、2週間の受験勉強時間を犠牲にするだけの価値はあると思います。

以下は私が教育実習後に大学側に提出した申送り表の写しです。

教科書は、学校によっては貸し出しをしてくれるところもあるようですが、さほど高いものではないのでできれば自分用に購入をした方が良いと思います(私が買った数学の教科書は一冊500〜600円くらいでした)。教科書によっては取り寄せという形で手もとにくるまで一週間近くかかってしまう場合もあるので、事前指導などの打ち合わせで使用している教科書が分かったらすぐに手配して下さい。ただ参考書などは地元の図書館で探したり、実習校の図書室から借りたりすることができるので、わざわざ購入する必要はないと思います。また指導案を作る時は、できるだけ自分から「こういうことをしたい」と提案をした方が良いと思います。自分で考える力にもなるし、指導教諭からは「やる気がある」と見てもらうことができます。特に生徒に何か作業をさせると好評だったので、「のびのび数学」(三省堂)のような本を参考に指導案を考えてみると良いと思います。私の実習校は女子校だったので、プリントに可愛いイラストなどを載せるのも効果的でした。
ホームルームでは、生徒にアンケートをとるのがお勧めです。生徒がどういうことを実習生に聞きたいと思っているのか、どういうことが共通の話題になるのかなどが分かります。ちなみに私が配布したアンケートの内容は「名前、所属しているクラブ、好きなアーティスト・芸能人・または作家、趣味・特技、実習生に聞きたいこと、その他何でも」というものでした。「実習生に聞きたいこと」に対しては、ホームルームでしゃべる時間を頂いたときに答えていました。生徒とは仲良くなればなるほど実習が楽しくなるので、できるだけ積極的にコミュニケーションをとってもらいたいのですが、自分の出身校に行く場合は先生方のプライベートな話(特に自分がそこに通っていた頃の噂話)はしないように注意して下さい。生徒側はこちらが思っている以上にそういう話題について敏感なので、自分の発言の影響力の大きさを常に意識することが必要です。
最後に、実習中は体力的にも気力的にも消耗するのでぐったりとしがちですが、いつも笑顔でいられるように努めて下さい。笑顔でいれば生徒も気持ち良く接してくれるし、授業中も笑顔でいれば「楽しそうに教えている」と見てもらうことができます。また何よりも、笑顔でいることで自分自身を奮起させることができると思います。

momokuhe@mai.goo.ne.jp